投稿者 : 小川勝利(おがわかつとし)
小川勝利ブログ 2011.08.03
「住まい」とは? ②
もう しばらく「木」のうんちくを知った風に語ります。
木には年輪が有ります。
?・・・・ ?
いや、
季節がはっきりしている地域の木にはということ。
南方系の木には年輪の見当たらない木もあります。
ラワン材なんかには見当たりません。
もっとも、ラワンは厳密には「草」で、木ではないそうです。
解りませんね、どう見ても木でしょう。 ??
木は、春から秋まで育ち、冬に成長が止まります。
その一年のサイクルが年輪として記されて出来上がるそうです。
又、陽のあたる方と当たらない方でも成長が違います。
柱の年輪を見ていると、どっち側が南で、北だったか解るんですよ。
目が詰まっている方が北で、良く育ってる方が南。
極端に片方が詰まっている木の場合、
そこが根の近くであれば
その木は急な斜面で育った、山側の年輪だから・・・なんて事も分かるんです。
木の年輪を見ていると、
その木の育った山や、情景が見えてきます。
それ以外にも、
何十年も育った大木の年輪を見てると、
ある年の年輪が極端に詰まっている所が見られる所があります。
夏でも育つ事が出来なかった年で、冷夏だったんでしょう。
又、その時の年輪がぐちゃぐちゃに乱れてる。
きっと、その年は山にも食べるものがなく、
鹿か何かが、木の皮を剥いで食べた跡と思われます。
無論、里では恐らく大飢饉があった年でしょう。
6~70年前の地球の大きな天変地異が年輪で想像がつく。
木は材木として人に役立つ前に
自然と歴史を語ります。
これは「ロマン」ですね。
私は67才になりますが、自然も歴史も語らないし、ロマンもなし。
語ると言えば せいぜい、
知った風のうんちくだけか。 チャン チャン。