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その他 2016.09.24

天王洲アイル散歩

もうすぐ秋・・・「芸術の秋」・・・

 

ということで秋晴れの一日を過ごすのにふさわしい場所、
天王洲アイルをご紹介します。

 

今回の私の一押しは、今年の6月にオープンしたばかりの
建築模型を集めた博物館「建築倉庫」です。

 

 

この建物はワインや高級美術品などを扱う倉庫で
1950年創業の「寺田倉庫」とい専門性の高い倉庫です。

 

その中の一角に建築模型専門の倉庫を作り、
「建築倉庫」という博物館になっています。

 

設計事務所ではたくさんの建築模型を作りますが、
年々、置き場所が無くなり、最後には泣く泣く廃棄…
などということがあったそうです。

 

そして廃棄されてきた建築模型の中には
とても価値のあるものも多くあって
貴重な資料が失われて来たそうです。

 

でもこの倉庫ができたことからその心配もなくなるので
二重に価値のある博物館となったと喜ばれているそうです。

 

元々が専門性の高い倉庫だから保管に関してはプロフェッショナル!
安心して預けることができますよね。

 

そのせいか、中にある建築模型には
著名な建築家の作品がたくさんありました。

 

震災後、テレビで良くニュースになっていた
「坂茂」氏の物もありました。

 

坂茂氏は特殊加工した紙管やコンテナを使った設計で有名です。

東日本大震災の後、6割以上が津波で壊滅的被害を受けた女川町…
この時に必要とされた仮設住宅は2500戸でした。

 

所がそんなにたくさんの住宅を建てる敷地がなく、
途方にくれていた時に輸送用コンテナを使って
2,3階建ての仮設住宅を作ったのが坂茂氏でした。

 

インド・スリランカなどの地震被災地でも
紙管を使った仮設住宅でたくさんの人々を助けています。

 

そんな坂茂氏の建築模型が見れた事は感激でした。

 

また、2020年の東京オリンピックで「新国立競技場」を
設計することになる「隈研吾」氏の建築模型もありました。

 

 

隈健吾氏はすっきりとした「和」が特徴です。

 

日本では「浅草文化観光センター」「富山キラリ」
「豊島区役所」をはじめ海外にも
たくさんの建物を設計しています。

 

2020年の東京オリンピックまでには
「新国立競技場」の他に「新品川駅」も
隈研吾氏の設計になるというので今から楽しみです。

 

他にも有名建築家の作品模型がいたるところに…

 

NYの「ユニクロ」、香港の「リッツカールトンホテル」、
銀座の「レクサス」などの現実に建っている建物のほかに
建築家がコンペに出しただけの作品も展示されていました。

 

毎週月曜日が定休日で普段は21時までやっています。

 

入場料は1,000円かかりますが建物が好きな人には
入場料に変えられない貴重な作品がたくさん展示されています。

 

また、ここからすぐのところに「PIGMENT」という
画材屋さんがありますが、なんとこのお店の
内装デザインは「隈健吾」氏だそうです。

 

 

ここも4800種類もの顔料や珍しい硯や筆が
とても美しく展示されていて、
見ているだけで楽しい場所です。

 

顔料は宝石から作られたものもあって、
お値段もピンからキリまであります。

 

このたくさんの色の中から一番高価な顔料を
ぜひ見つけてみてください。

 

ヒントは宝石から作られた顔料ですよ。

 

「建築倉庫」「PIGMENT]どちらも毎月のように
いろいろなイベントを行っています。

 

10月6日には「PIGMENT]で
「色彩心理学」のイベントもありますよ。

 

「建築倉庫」ではほぼ毎月建築家による講座があります。

 

興味がある方はHPで調べてみてくださいね。

 

 

天王洲アイルの「アイル」とは「ISLE(島)」というだけの事があり
海に囲まれていて、周りには板張りの遊歩道が敷いてあって
夜は夜景がとてもきれいです。

 

また、オシャレなカフェ、珍しいアートやオブジェなどがあり
昼間も夜も一日中楽しめる場所です。

 

ぜひ一度足を運んでみてください。

にしやま
投稿者 : 西山(にしやま)