立春とは名ばかりで~というのが2月の挨拶の定型句でしたが、今年は違いましたね。東京は観測史上最も暖かい立春を迎えたということでしたが…。一転、昨夜から雪が降り始めました。寒い日が続きます。体調など崩されませぬように!
↓ こちら、完成後お写真 まばゆい☆
M様より、「 屋根材がぼろぼろと剥がれ落ちてくるのが気になる 」というご相談をうけ、現場調査に伺いました。屋根に上ると確かに所々に割れや剥がれ、色あせなどが見受けられました。
拡大写真↓
M様邸は築15年のお家ですが、どうしてここまで屋根の状態が悪いのかといいますと… この屋根材は2000年前後にノンアスベスト化されたスレート瓦が普及した時期のもので、主に新築で葺かれていました。以前の屋根材はアスベスト入りでしたが、発癌性物質を含むという理由から使用が禁止され、その代替品として出回ったもので、製造当初は品質が良くない製品が出回っていました。劣化症状が顕著に表れて、ひび割れ、めくれ、剥がれ、色あせ、苔やカビなどが生えやすいといった症状が、施工後10年程度で見受けられるようになりました。
今回のM様邸の屋根工事は、施工も簡単で費用も抑えられるカバー工法を提案させていただきました。カバー工法とはもともとある屋根材の上に新しい屋根材を被せる工事になります。今回は合わせて、外壁の塗替えも行いました。
足場を組んで高圧洗浄で、長年の汚れを丁寧に落としていきます。
先ずは、屋根工事から取り掛かります。最初に既存の屋根材の上に、アスファルトルーフィングという、板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水シートを貼っていきます。雨水が屋内に侵入するのを防ぎます。
防水シートの上にガルバリウム鋼板の屋根材を葺いていきます。ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のアルミ亜鉛合金をメッキした鋼板で、非常に錆びにくく、耐用年数も長いことで知られています。軽量であることから、地震に強い外装材になります。
傷みやすい軒先もガルバリウム鋼板で覆います。
葺き終わりました!
屋根工事が終了すると、次は外壁工事に移ります。
外壁を点検し、クラックが入っている箇所がいくつか見つかりました。
外壁塗装を始める前に、コーキングと呼ばれる目地材で全てのクラックの補修を行っていきます。
いざ、塗装へ
塗装は、下塗り→中塗り→上塗りの3段階で塗られていきます。下塗りは、中塗り上塗りを密着させる為の、接着剤のような重要な役割を果たします。
仕上げ用塗料を、中塗り、上塗りと2段階に分けて塗ることにより、塗膜に厚みも増し美しい仕上がりになり、耐久性も高まります。
ベランダ下や、軒裏、サッシ回り、細部まできれいにきっちり塗り上げます。
ベランダは防水トップコートの塗替えをしました。
↑塗装前 ☆ 塗装後 ↓
外壁のお色は、写真で見るとホワイトに見えますが、本当は薄い綺麗なグリーンのお色なんですよ。このお色は、M様が新築時の外壁の色決めで2種類のパターンで出してもらっていた、使われなかった方の、お色なんです。今回の工事で、この薄いグリーンを使おうと心に決めていたそうです(^^)仕上がりの感想をお聞きすると、「イメージ通りに仕上がった!」とお喜びになられていました。お施主様にご満足いただけた事、わが身のように嬉しく思っています。今後も、不具合がないか毎年、定期点検に伺わせていただきますね。M様、この度は工事のご依頼、誠にありがとうございました!