松戸支店からほど近い、以前は北部市場だった跡地に、先日テラスモール松戸がオープンしました。普段は人通りの少なかったモデルハウス/松戸支店前の道路が、賑わいをみせています(^^)
さて、今回ご紹介する工事は、柏市にお住いのK様邸の擁壁工事になります。
こちらは工事前の状態です↓ 石積みされているのは、大谷石といい、栃木県宇都宮市大谷町付近一帯で採掘され、良く採れ安価であったことから、1950~1960年代に住宅の石塀や造成工事などでよく施工されていました。
大谷石は、耐火性にも優れ、軽くて柔らかく加工がしやすいことから、石塀の他にも かまどや門柱、敷石、蔵、石垣、擁壁であったりと、幅広い用途をもちます。皆様も実際に住宅で使用していたり、町中で目にしたりと、身近に感じることが多いかと思います。このように多く使われる親しみのある石ですが、野外だと風化や劣化も激しく不備も多いということがあるのも事実です。
K様から工事をご依頼いただいた理由も、この経年の劣化にありました。石の破損や接着面が外れる、赤丸の部分では、石が落下するという事態がおきました。とても危険です。
既存の擁壁を撤去後、掘削作業へ
砕石を敷き詰め転圧し~地固め→基礎コンクリートを流し込み十分に養生します。
立ち上がり壁の型枠を組みます。
宅地盤に浸透した雨水の水抜きの為の穴を設ける為、壁の中に一定の間隔で塩ビパイプを貫通させていきます。
お庭から裏口として利用することもあったので、門扉を取り付け、セキュリティーの面も考え一部をフェンスにとご提案させて頂きました。裏口に抜ける階段はサービスで簡易的に設置させて頂きました。
高い土圧性能を持つ透水マットです。土粒子の侵入を防ぎ浸透した水を速やかに通すことで、集められた水が水抜きパイプから排水されます。
作業も終わり土が埋め戻されていきます。
見た目もすっきり!強度も高く耐久性に優れる鉄筋コンクリート擁壁に生まれ変わりました。視認性が高まり防犯性もUP、お庭の緑が道行く人の視界に自然と入り、それが癒しとなるようなそんな素敵な景色です(^^)
この度は工事のご依頼、誠にありがとうございました。