随分、お久しぶりのブログとなってしまいました。
31歳で会社を立ち上げ、現在創業47年になりました。
今どきは、経験、経緯、経歴など古い形は流行らないどころか、
『あんたが大将!』が、いかに嫌われ者かを知ったうえで、あえて語りたく思います。
私の、今まで培った経験による年季の入ったその目と、
建てる側の、お客様の立場の目線で
なるべく公平な目で、再度、始めさせてもらうブログです。
施工業者には大きな反省と飛躍を、お客様には最低限のルールと、
最高のアドバイスが出来たら、と思っています。
本物の住まいとは
1.ずっとずっとこの家に住んで、そして終の棲家にしたい。
2.次に建てるのも、こんな家にしたい。
3.友達や知り合いにもぜひ勧めたい。
4.住んでいて心が休まる。
5.地域に溶け込んでいて、しかも地域のシンボル的な住まい。
その他、たくさんたくさんありますが、どうすればそんな住まいになるのでしょうか。
それにはまず
1.安心・安全が確保されていること。
2.身体に負担のかからない材料でできていること。
3.永く住める、長寿住宅であること。
4.巣立ちした子供たちが、実家として喜んで帰省したくなる家であること。
5.何十年も飽きの来ないデザイン、姿形であること。
などが挙げられます。
では、安心・安全が確保されている家とは、どんな必要条件があるのでしょうか。
…どんなことでも、まずは基礎・土台、と言われるくらいですから
住宅におきましても、やはり基礎と土台です。
ここには、安心と安全の過分なこだわりと、費用の分配が必要です。
デザインも性能も、こだわりも自然素材も、ZECHも低炭素、省エネも
基礎と土台の重要さがあってこそなのです。
基礎鉄筋の中で大きく飛び出ている金物が、ogawaで使用しているこだわりのアンカーボルトです。
コンクリート打設後にビニールで覆い、急な乾燥を防ぎ
じっくりと時間をかけることで、丈夫で長持ちするコンクリートが出来上がります。
上がogawaで使用しているアンカーボルトです。
下が一般的に使用されているアンカーボルトです。
この図でも解ると思いますが、これから作る住宅には丈夫な基礎が必須です。
10年前に国が 『今後30年のうちに震度7クラスの地震が、70%の確率で来る』と言いました。
それから10年が過ぎました。
つい最近には『今後20年の間に、震度7クラスの地震が、80%の確率で来る』と言っています。
無論、確率の問題ではありますが、国がこんな不安材料を発表するには、
それなりに備えてほしいという注意信号なのです。
この安心・安全が確保されない住宅は、住まいとして本物とは言えません。
コンクリートは、時間をかけて、ゆっくり乾燥させる方が
強いコンクリートになる、と言われています。
それは基礎コンクリートも同じことであり、
基礎のコンクリートは猶更、それを求められます。
住宅の基礎つくりには、時間と費用をかけることが大切です。
見えない部分にこだわることこそ、大切なことなのです。
ogawaでは必ず、ゆっくりと基礎のコンクリートを乾燥させていますが、
この基礎の急激な乾燥を防ぐやり方は、他ではほとんど見ることがありません。
本物の長寿住まいは、ここ(基礎)から始まります。
次回は、『基礎と土台の関係』…見過ごせない関係です。
楽しみにしてくださるとうれしいです。