日本の林業の話 vol.2
今回はogawaが扱う八溝材の桧材の話をします。
八溝の桧材は、桧では北限と言われ、日光の
東照宮にも使われ、良質木材の産地です。
かつて徳川家の直接支配の地域であり、その後にも十分に管理された国有林が多く
平均気温が比較的低く、雨量も少ない環境で育った桧材は特有の光沢、芳香があり
年輪幅が狭いため、害虫に強く、強度も高いという大きな特徴があります。
この年輪幅からも八溝材の強さが伺える
建築材として使用するとき、桧材でも樹齢の若い木はあまり強くなく
構造材としては不向きです。
むしろ、化粧材としての使い方には向いています。
一方、樹齢を重ねた桧材は、耐久性、強度に関しても優れていて
安心木材と言えます。
弊社が取引している丸川木材株式会社は、樹齢年以上の
厳選した丸太を製材しているので、安心して使えます。
なぜ丸川木材の桧材にこだわるのか。
前にも書きましたが、問屋、市場、小売りの材木屋を飛ばし
直接の産地直送は、お客様に良質な桧材を安く出せる、という
大きなメリットがあります。
しかも、ただそれだけでなく安心安全が担保されているので
ogawaでは丸川木材株式会社を推しています。
安心と安全の測定
そしていざ出荷となるのです。
これは、林業の話、というより木材の話になるのかもしれません。
日本の林業は、
植林→成長→間伐→枝打ち→50年後→伐採→製材→製品
このように、林業とは息の長い仕事です。
ですから、一代では成り立たない仕事で、何代も続けることで
成り立つ商売といえます。
その間、大きな台風、地すべり、山火事と自然災害もあるかもしれません。
そう考えると『木』を扱う業者は、心して取り組むことで報いたいと思います。
間伐というのは。
植林から8~10年経った頃から、育ちの悪い木
枯れかかった木、育てようとしている木の邪魔になる
広葉樹などを伐採していきます。
密になった「山」の木を間引くことで、健全な幹の成長を
助けます。
適切な間伐を行うと、育てようとする木は幹が太くなり
根もしっかり張り、風雪に耐えることができる木、また
山が出来上がります。
間伐をすることで太陽光が下に届き
下層の様々な植物が育ちます。
それにより、土砂の流失が抑えられ、良質な水が
作り出されます。
適切な時期の枝打ち
余分な枝を切り除くことで、節のない良質な桧を
育てるとともに、幹の成長を適切なものにします。
その為に8年~10年くらいから枝打ちを繰り返します。
適切な時期で早めにやれば、内部に節が閉じ込められ
表面に節が現れる事が抑えられて、化粧性の高い材料が得られます。
枝打ちは熟練を要する作業で、むやみに行えば、木の成長力を
阻害することになり、失敗すると木の皮がはがれてしまいます。
高度な熟練者にかかると、木の成長を見越し、節を上手に
隠してしまう技で四面無節の柱を作り出します。
※参考資料としての画像は、丸川木材株式会社のパンフレットを引用させていただきました。
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